北ア常念山脈(長野) 蝶ヶ岳(2677m) 2018年8月13日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 1:11 三股駐車場−−1:24 林道終点−−1:34 吊橋−−1:43 力水1:47−−1:54 ゴジラの木−−2:47 まめうち平−−3:30 蝶沢−−4:52 蝶ヶ岳 7:12−−8:00 蝶沢−−8:27 まめうち平−−9:00 力水−−9:06 水浴び 9:10−−9:10 吊橋−−9:18 林道終点−−9:28 三股駐車場

場所長野県安曇野市
年月日2018年8月13日 日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場昨年は不通だった林道の補修工事が終わり、今年はゲート手前の駐車場まで入れる
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望晴れれば大展望
GPSトラックログ
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コメントかなり疲れ気味だったが北アの中では手軽な部類の蝶ヶ岳へ。台風接近前だが南から湿った風が入る影響で展望はあまり期待していなかったが、予想以上に展望良好で奥日光がはっきりと見えた。富士山、南アルプスは上空は晴れていたが稜線に雲がかかっていた。日の出の蝶ヶ岳ヒュッテ周辺は日の出待ちの多数の人で賑わっていた。




1時11分に三股駐車場出発。満天の星空 林道終点の登山指導所
本沢の吊橋 最終水場の力水
ゴジラの木 まめうち平
蝶沢横断。もう水は無い 夜明け前の常念岳。雲無し!
浅間山の左側に奥日光が見えた 大滝山分岐
蝶ヶ岳ヒュッテのテント場は大賑わい 山頂も人が多い
テント場の様子。満杯ではないがいい感じの賑わいだった
蝶ヶ岳山頂 蝶ヶ岳から見た日の出
蝶ヶ岳から見た木曾御嶽 蝶ヶ岳から見た焼岳
蝶ヶ岳から見た穂高岳山荘 蝶ヶ岳から見た北穂高岳
蝶ヶ岳から見た槍ヶ岳 蝶ヶ岳から見た浅間山。微かに煙が見える
蝶ヶ岳から見た蝶ヶ岳ヒュッテ 蝶ヶ岳から見たテント場
蝶ヶ岳から見た頚城山脈と北信の山
蝶ヶ岳から見た日の出前の東の展望
蝶ヶ岳から見た日の出前の南東〜南の展望
蝶ヶ岳から見た志賀高原〜浅間山(クリックで拡大)
蝶ヶ岳から見た奥日光。これだけ鮮明に見えるのは珍しい
蝶ヶ岳から見た八ヶ岳
蝶ヶ岳から見た南アルプス(クリックで拡大)。稜線は徐々に雲に覆われ見えなくなった
蝶ヶ岳から見た中央アルプス、恵那山
蝶ヶ岳から見た阿寺山地(木曾/飛騨境界)。ここが見えるのも珍しい
蝶ヶ岳から見た乗鞍岳
蝶ヶ岳から見た日の出後の東〜南の展望(クリックで拡大)
蝶ヶ岳から見た日の出後の中央アルプス〜焼岳(クリックで拡大)
蝶ヶ岳から見た穂高、槍ヶ岳、常念山脈(クリックで拡大)
下山時のテント場。大半が出発し、だいぶテントは少なくなった
雲海の安曇野へ下る まめうち平
常念岳山頂は賑わっている ゴジラの木
力水 吊橋手前の沢で水浴び
吊橋 林道終点。登山指導所は無人のままだった
三股駐車場。満車だった 
ミヤマトリカブト。秋の花 リンドウも秋の花
ミヤマアキノキリンソウは真っ盛り クルマユリ。もうおしまい
ハクサンフウロはそろそろおしまい オトギリソウ
ミヤマキンポウゲもおしまい ウサギギク
エゾシオガマもおしまい たぶんムカゴトラノオ
ゴゼンタチバナ カニコウモリ
ツマトリソウの咲き終わり ソバナっぽい
キオンっぽい シソ科だと推測したら正解で、ヤマハッカだった
オオバミゾホオズキ
ツルリンドウ。判明するまでに苦労した
たぶんツルアリドオシ。低く小さく目立たない ハクサンオミナエシ。1株しか見当たらなかった
調べに調べたが分からず ツリフネソウ。キツリフネが近くにあることが多い
キツリフネ。ツリフネソウの仲間 ソバナっぽい


・台風10号が西日本に接近しつつあるが、まだ火曜日は北アには間接的にも影響は弱そうなので出かけることに。ここしばらく中1日で北ア日帰りの連続で疲労が溜まっているので本当は休もうかと思ったのだが、水曜から台風の影響が出てきて、特に南から湿った風が入って山はガスりやすくなることが予想され、展望を楽しむ確率を上げるためにも無理をしてでも火曜に登ることに。

・さすがに体力的にきつい山は無理なので比較的標高差が少なく、しかも北斜面を歩く区間が長く暑さが軽減される蝶ヶ岳三股ルートとした。

・お盆休みで駐車場の混雑状況が少しだけ心配だったが、土曜夕方の柏原新道登山口駐車場のことを考えれば夕方に入れば空きはあると予想。予想は的中し、午後7時前で7割程度の駐車率だった。明日から入山する車中泊組が他にもいたが、恐ろしいのは雷雨の可能性が高い夏山で午後7時近くに下山してくる登山者が少なからずいたこと。

・疲労でいつもよりも所要時間が伸びると予想し、出発は少し早めに午前1時10分。山頂到着予定は日の出の時刻である5時。満天の星空だが山頂到着時もガスがかからず晴れていてくれるだろうか。出発時の気温は約+17℃。

・最終水場である力水で350ccの水を補給。梅雨明けからしばらく経過したので、もう蝶沢横断個所で水は得られないだろう。蝶ヶ岳ヒュッテを利用しない日帰りの場合、力水で下山までの水を確保する必要あり。私の場合、登りは気温が低い日の出前の時間帯で発汗が少なく水の消費もほぼゼロであるので、飲み水と言うよりも濡れタオルのための意味合いが強い。

・今夜はペルセウス座流星群の極大日で、樹林の隙間で比較的上空が開けた数か所で数分間の観察。月明りが無い満天の星空でペルセウス座は高く上がっていて好条件。結果的には数個目撃することができたが、流星群とは無関係な「普通」の流星も同程度見ることができた。ついでに人工衛星も見えた。

・気圧配置の関係で基本的に南風のはずで、今回のルートは山頂に出るまで風が当たらないはずだが、尾根の途中でも場所によっては風が強く、山頂の風の強さがちょっと心配に。行動に支障が出るような風はないと思うが、日の出の時刻は最も気温が下がる時間帯で、風があると体感温度がかなり下がるのが困る。防寒装備は持ってきているが、軽量化のため防風対策は完全ではないため。

・お盆休み期間中で私の他に早朝登山者がいるかと思ったが、登山道上で他の光を見ることは無かった。常念岳にも光は見えず。

・さすがに体力的にきつく、今回は最後は特にきつかった。それでも流星群観察時間を除けば大きな時間ロスは無かったのは意外だった。疲れて足が重くても歩くペースはほとんど変わらないようだ。逆に言えば体力100%状態でもかなり余裕をもったペースで歩いていると言えるか。

・標高2500m付近まで上がると時刻は4時半近くになり、やっとライトの光が不要な明るさに。東の空は日の出1時間前くらいから明るくなり始めたが、30分前はかなり明るくなって雲海の様子がはっきりと見えるように。浅間山の左側に微かに奥日光の山が確認できたが、雲海の雲も山のように盛り上がった箇所が多く、奥日光の山の形を知っていないと雲と山の判別が困難な状況だった。でも空気の透明度は文句無しに良好。

・大滝山分岐のお花畑ももう終わりに近い。下界も山の上も真夏の暑さだが、高山植物は早くも夏の終わり。

・ハイマツ帯を抜けて蝶ヶ岳ヒュッテのテント場に飛び出すと、多数の人が日の出待ちの列をなしていた。私はここまでずっと登り続けて体が発熱して半袖半ズボンでちょうどいいが、他の全ての人は防寒装備であった。山頂の気温は+10℃だったので当然のこと。心配していた風はほぼ無風状態だった。テント場は満杯ではないが、これまで見た中では最高の数が張られていた。もうテントを撤収して常念岳方面へ縦走に向かった人もいるだろうから、満杯に近かったのかも。

・山頂も日の出待ちの多数の人あり。その一角で防寒装備を着こんでから展望を楽しむ。槍穂の稜線だけでなく木曾御嶽や乗鞍岳にも雲はかからずすっきり見えている。安曇野側は一面の雲海で、北側では頚城山脈と黒姫山、飯縄山が頭を出している。今日は雲海の高さは低いようで志賀高原の山々が広範囲で見えていた。八ヶ岳、南アルプスも見えているが、南アルプスは南部に行くほど霞がかかって薄っすらとしか見えず、時間経過と共に稜線上に雲が絡むようになった。南アルプスでは日の出の時刻近く以降はガスの中を歩くことになっただろう。天気予報では太平洋に近いほど天気が悪く、東京は曇り時々雨。太平洋側の南アルプスの方がこちらより天気が悪くて当然か。富士山は最初はかろうじて見えていたが、すぐに山肌全体を雲が覆ってしまった。

・鳥居峠の向こう側には日光白根〜男体山〜皇海山付近がはっきりと見えていた。夏場にこれだけ鮮明に見えるのは珍しいことで、想定外のご褒美だった。今の時刻にあちらの山頂に立つ人がいたら北アの峰々を見ることができたはずだが、山頂近くに小屋は無いので普通は日の出の時刻は山頂は無人だろう。

・5時過ぎに奥日光の山々から日の出。地平線付近の雲海の上には薄い雲が出ていたようで、はっきりとした日の出ではなくじわじわと徐々に日が強くなってくるような状態だった。

・南側も雲海だったが時間経過と共に雲海が薄くなり、木曾御嶽の左側には珍しくも阿寺山地が姿を現した。滅多に見える場所ではないので現地で山頂同定はできなかったが、帰ってからカシミールで確認したところ、高樽山や井出ノ小路山、奥三界岳が見えていた。山頂が平らな恵那山も見えた。

・日の出の時間は大賑わいだった山頂も日が出た後はぐっと人の数は減少。おそらくヒュッテの朝食に向かったのだろう。それでもポツリポツリとやってきては山頂で記念写真を撮影していた。蝶ヶ岳の山頂標識は設置の向きが具合が悪く、槍や穂高が背景になるよう東方向から見ると山名が書かれた面が見えず、標高が書かれた面が見えるようになっている。90度回転させて設置してくれれば良かったのに。

・交通の便の関係か、これから下山する多くの人は三股ではなく上高地方面へ。こりゃ、上高地も沢渡駐車場も混雑しているだろう。上高地はおそらく観光バスも乗り入れ規制されて路線バスとタクシーしか乗り入れできない日だろうな。

・充分に展望を楽しんで下山。ここはルートの大半が北向き斜面で涼しいのが大きな利点。樹林帯に覆われても直射日光が当たる向きだと木の葉が日光で熱せられて気温が上昇してしまい、午前の早い時刻なら東向きの地形が一番暑いが、今回のルートでは終わり近くにならないと東斜面に出ることがない。今日もたくさんの人が登ってきていたが台風の接近で天気がいいのは明日までで、1泊以上はリスクが大。大ザックの人の計画はどうなんだろうか。

・珍しくも背負子に段ボール箱を重ねたボッカさんに遭遇。蝶ヶ岳ヒュッテはヘリでの輸送だけでなく人力輸送もやっているとは知らなかった。この規模の小屋では珍しいのではないか。

・本沢の吊橋手前の沢で水浴び。大汗はかかなかったがじっとりを汗をかいて肌はベトついていたので、濡れタオルで拭いてすっきりして体感温度も低下。これだから夏場の水浴びはやめられない。

・林道終点の登山指導所には人が入っているかと思ったら無人。ただし数台の車が駐車。おそらく蝶ヶ岳ヒュッテ関係者の物だろう。

・三股駐車場は満車だった。タクシーが何台もやってきて、これから入山する人や下山する人も。昨年まで林道が崩壊して通行不能だった時に駐車場だった場所にもたくさんの車が止まっていた。

 

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